新校舎は、周囲を超高層マンションやオフィスビル、寺や神社、商店等に密に囲まれた1,700㎡の敷地に、全校生徒1,500人が過ごす36の普通教室と1学年全員が入れる集会室、さらには屋内に生徒の交流の場所が必要とされた。
そこで本建築では、法律上目一杯のボリュームに教室群を配置し、それを斜めに貫く階段広場をつくり、様々なコモンスペースを計画した。
階段広場には売店や図書室、放送室等の目的のはっきりした場と、集会も可能な広がり、小さく親密な空間、街や人を眺めるところなど、多様な過ごし方ができる場が散りばめられ立体的に展開している。
集い学び語らう楽しさを引き出す「都市型校舎ならではの新たな学校空間」を創造した。
構造 | 鉄筋コンクリート造(8階のみ鉄骨造) |
階数 | 地上8階 |
敷地面積 | 1,730.26 ㎡ |
延床面積 | 7,422.96 ㎡ |
設計者 | 愛知産業大学工業高等学校設計JV (三共建築設計事務所・clublab.・ 塩田有紀建築設計事務所) |
施工者 | TSUCHIYA 株式会社 名古屋支社 |
「建築を外の密度に近づける」
語学学習・IT・プレゼン・バス待合・ラウンジなどのスペースが入る大学施設。
敷地は4mの高低差が崖の中央に走り分断されていたため、それを緩やかな芝生の丘陵地にすることから始まった。
中庭約3200㎡という広さに対して求められた機能は500㎡とごく小さい。
それだけで箱をつくると周辺施設から距離があり、気軽に訪れる環境にならないと思い、建築を丘陵地全体に密度薄く広げた。
高低差をならす時に、敷地周辺レベルと擦り合うように繋ぎながら、家具が置けるフラットな場所や寝そべることができる勾配の場所など、 検討しながら約50m×70mの大きさの丘に様々な状況をつくった。
公園とも建築ともなるような自由な場ができればと考えている。
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上1階 |
敷地面積 | 160,439.44 ㎡ |
延床面積 | 452.77 ㎡ |
設計者 | studio velocity 一級建築士事務所 |
施工者 | 株式会社 熊谷組名古屋支店 |
敷地高低差や斜面の利用、既存の円弧状の観覧席を延長した建物デザインなど、大学・敷地のポテンシャルを最大限に活かした作りとなっている。
コミュニティホール(学生食堂等)、スチューデントスクエア(学生ラウンジ、ギャラリー)を新たに建設し、2本の橋と4本の渡り廊下で接続することで、キャンパス内の高低差を解消。段差が無く雨に濡れない回遊導線を実現した。
既存校舎の重厚なデザインに対比した鉄骨造の軽やかなデザインによる調和を目指した。
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上3階(コミュニティ・ホール) |
敷地面積 | 1,730.26 ㎡ |
延床面積 | 160,439.44㎡ |
設計者 | 株式会社熊谷組中部一級建築士事務所 |
施工者 | 株式会社熊谷組名古屋支店 |